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新月(にいづき/にひづき)は〔#達昭和17年5月(1)pp.39-40『達第百五十七號 昭和十六年度ニ於テ建造ニ着手ノ一等驅逐艦二隻、潜水艦三隻、驅潜艇五隻及掃海特務艇一隻ヲ左ノ通命名ス|昭和十七年五月十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎|三菱重工業株式會社長崎造船所ニ於テ建造 一等驅逐艦 新月(ニイヅキ)|舞鶴海軍工廠ニ於テ建造 一等驅逐艦 島風(シマカゼ)|(以下略)』〕、日本海軍の駆逐艦。秋月型駆逐艦の5番艦である。艦名は新月(しんげつ)の訓読みで、朔のあと初めて夕方に見える月をいう〔片桐, 354ページ〕。第三水雷戦隊旗艦として輸送作戦に従事中、クラ湾夜戦にて撃沈された〔#豊田、雪風(文庫)238頁〕。秋月型の中で僅か3ヶ月強と最も短い生涯を遂げた艦であった〔#秋月型(潮2015)79頁『新月』〕。 == 艦歴 == === 竣工まで === 1939年(昭和14年)度計画(マル4計画)仮称108号艦〔。太平洋戦争開戦日の1941年(昭和16年)12月8日、三菱重工業長崎造船所で起工。1942年(昭和17年)5月15日に島風型駆逐艦「島風」と共に『新月』の艦名が与えられた〔。同日附で秋月型駆逐艦として登録〔#内令昭和17年5月(2)pp.28-29『内令第八百五十四號 艦艇類別等級別表中左ノ通改正ス|昭和十七年五月十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎|駆逐艦、一等秋月型ノ項中「初月」ノ下ニ「、新月」ヲ加ヘ、同項ノ次ニ左ノ一項ヲ加フ | |島風|(以下略)』〕。6月29日に進水した〔#S1706佐鎮日誌(4)p.52『二十九|雨 二四.四 二〇-五〇|(略)|一〇八號艦長崎ニテ進水』〕。 1943年(昭和18年)2月20日、日本海軍は金田清之中佐(睦月型駆逐艦8番艦長月および睦月型9番艦菊月駆逐艦長、白露型駆逐艦2番艦時雨駆逐艦長等を歴任。陽炎型駆逐艦5番艦早潮沈没時駆逐艦長)を、新月艤装員長に任命した。 2月23日、長崎海軍監督官事務所に艤装員事務所を設置する〔『○事務開始 新月艤装員事務所ハ二月二十三日長崎海軍監督官事務所内ニ設置シ事務ヲ開始セリ/伊號第百八十一潜水艦艤装員事務所ハ二月二十三日呉海軍工廠内ニ於テ事務ヲ開始セリ/呂號第三十六潜水艦艤装員事務所ハ二月二十四日三菱神戸造船所内ニ於テ事務ヲ開始セリ/伊號第百七十九潜水艦艤装員事務所ハ二月二十五日川崎重工業株式會社艦船工場内ニ於テ事務ヲ開始セリ』〕。 それから間もない3月31日、「新月」は竣工した〔。同日附で新月艤装員事務所を撤去〔『○事務所撤去 驅逐艦新月艤装員事務所ヲ三月三十一日撤去セリ 追面郵便物發送先ハ 呉郵便局氣付 驅逐艦新月』〕。金田艤装員長も制式に新月駆逐艦長(初代)となった。同日附で横須賀鎮守府籍となる〔#内令昭和18年3月(4)p.6『内令第五百三十八號 驅逐艦 新月 右本籍ヲ横須賀鎮守府ト定メラル(以下略)』〕。第一艦隊附属〔#S1803佐鎮日誌(4)p.8『三十一日〇〇〇七軍令部總長(宛略)機密第三一〇〇〇七番電 昭和十七年度帝国海軍戰事編制中大海幕機密第一四九號ノ三第六項(三月三十一日附左訂正)ノ通改訂セラル 位置.新月ヲ第一艦隊ニ附属シ第三十驅逐艦(三日月 望月 卯月)ヲ第三水雷戰隊ニ編入ス(以下略)』〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「新月 (駆逐艦)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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